障害のある息子二人と父親一人 56才からのチャレンジ

私は1人親ですが、息子は2人とも障害者です。定年が近づき、親なきあと、を真剣に考えるようになりました。近年災害も多いので障害者の防災の準備もしています。

もうちょっと「雑」にいきてみないか 人生80%主義のすすめ 「気の休まらない生き方」にサヨナラしよう 著者 和田秀樹

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「なんで、あいつすぐにメールの返事くれないんだろう?」

「このデータ分析に一週間だって、そんなに時間必要か?三日で十分だろう!」

「レポート送ってからもう三日か、〇〇マネージャー返事ないな!」

「できるだけ早くやった方がいいな!土日に頑張るか」

「出来ないわけが無い。頑張れば何とかなる!」

 私は56歳。
ワークライフバランス、残業時間、有給休暇の取得、など現在話題となっている働き方に関する言葉を気にすること無く、仕事をしてきた世代。

「指示された仕事は出来るだけ早く仕上げる。」
「良くやった。いい出来だ!」という上司の言葉を期待しながら。

振り返ってみると40代の時がひどかったと思う。

さすがに一人親になってからは労働時間といいう点ではマシになったが、気持ちの方は変化していなかった。

夜布団に入ってから、休日、頻繁に仕事の事、仕事上での他人への不満で頭がいっぱいになる時間が多かった。

自分でも、今考えてもどうしようも無い、と分かっていても考えてしまう。
そして考えた後、なぜ自分の気持ちをコントロール出来ないのか?と考える。
答えは出ない。

これが、負のスパイラル、だと思う。
そして、しばらくすると、また、負のスパイラルの時間がやってくる。

時間があると立ち寄る本屋で、特に目的も無く、並んでいる書籍の題名を見ていた時、この本に目がとまった。

「気の休まらない生き方」にサヨナラしよう

手に取って目次を見た。(順不同。私がショックを受けたもの)

「全部できなきゃ」はうぬぼれなんだと気づこう

「私は期待されている」という思い込み

「私の代わりはいない」というのもうぬぼれです

「わたしはやってきた」という傲慢さ

雑になれない人には「毒」がある

「やればできる」を積み重ねてもいつか崩れてしまう

「雑」にやっても仕事は回る、結果も出ます

結構、厳しいこと、現実?をはっきり言ってくるなと思った。
著者は精神科医であり患者さんのためには、あえてきついこと、を言うこともあるのだろうと思う。

早速購入し、本文の方も読ませていただいた。

「私の事を書いていますか?」
読んだら、このように感じる。
特に私と同世代の人、同じ感覚になるのではないだろうか?

仮にカウンセリングでこのような事を言われたら、自分の仕事を全否定されたように感じるかもしれない。

でも、私にとってはこのくらいがちょうど良いとも思う。
自分では感情をコントロール出来なかった状態が長くつづいたが、この本を読ませていただいて、気持ちが楽になった。

現時点でこの本を読んで二ヶ月くらい経っている。
以前の感情が、ゼロ、になった訳では無い。
でも、ゼロ、にかなり近づいていると思う。

他人には他人の仕事へのスタンスがあり、お互い様、と思えるようになった。

マシと思えば、「今」に対して気楽に向き合える

この文言も本書にあるのだが、まさにこの感じ。
今までの言いようのない、不安、憤り、負のスパイラルはほとんど無くなっている。

よく外国の映画やドラマでカウンセリングのシーンが出てくる。
ごく普通の人が普通にカウンセリングを受けている。
映画の世界の話、と思っていたが、日本でも普通になればいいのに、と思う。

今年は通常の年末年始の休暇に、有給休暇を5日、プラスした。