障害のある息子二人と父親一人 56才からのチャレンジ

私は1人親ですが、息子は2人とも障害者です。定年が近づき、親なきあと、を真剣に考えるようになりました。近年災害も多いので障害者の防災の準備もしています。

息子の鼻歌 歌詞が聞けるときがいつか来る、と信じたい。

今週のお題「わたしの好きな歌」

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次男は重度の知的障害だ。

20歳を過ぎているが、いままで言葉を発したことはない。

息子が2,3歳の頃、1度だけクルマの中で「パパ」と言ってくれたような記憶がある。

確かに言った、とも思うし、気のせい、だったとも思う。

言葉を発したことは無いが、メロディーをいつの間にか覚えて良く鼻歌を、歌う?口ずさむ?でいる。

 重度の知的障害ではあるが、小さい頃からメロディーを覚える力は凄かった。

ショッピングセンターのテーマソング。
ホテル三日月竜宮城のテーマソング。
大瀧詠一さんの曲。(クルマの中で時々聴く)
アナ雪。
モアナ。
その他ディズニーソングいろいろ。
カーペンターズ。(家で曲を掛けたことは無い)
タイム・トゥ・セイ・グッバイ。
CMソング。
私には曲名が分からない童謡?ポップス?

レパートリーは数多い。

1度聴いて次の瞬間に口ずさんでいる。
私は音楽の専門家ではないが、口ずさむメロディーは正確だと思う。

ただ、強いてあげるなら、タイム・トゥ・セイ・グッバイ は他の人には分からなかったようだ。(私にはすぐに分かった)

鼻歌を聴いて分かること その1

季節感は無いようだ。
夏のプールで、お正月やクリスマスの曲を口ずさんでいることは良くある。

鼻歌を聴いて分かること その2

その時の息子の機嫌がわかる。
機嫌が悪くなく、落ちつているときはメロディーが柔らかい。

機嫌が悪い時は全体的に音が大きい。
そして急に大きな声?いや鼻声?になる。
鼻歌とは関係ないが、その時の目は「厳しい」「ちょっと血走って」ているような感じ。

鼻歌を聴いて分かること その3

自分の世界が確立されていること。

クルマの中で曲をかけていることが多いが、後部座席に座っている息子は全く別の曲を口ずさんでいる。

他の曲に惑わされず、自分の曲のメロディーを正確にトレースしている。

クルマの中で2つの曲が聞こえてくると私は変な気持ちになり、曲を止める。
しばらくは息子の鼻歌だけの状態になる。

とにかく息子は音楽が大好きなようだ。

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息子のお気に入りの音楽ブック。

現在でも5種類くらいある。
今までに数十冊は買ったと思う。

毎日夕食後に30分くらい聴いている。
息子にとっては貴重な楽しい時間を過ごしているのだろう。

ある日気がついたら息子の鼻歌が言葉、歌詞に変わっている。
いつか、そんな日が来て欲しい。

私の夢だ。